NHKのEテレ「オイコノミア」という番組で興味深い内容を放送していました。
田中沙織理学博士の研究によると、
「脳内のセロトニンが不足しているとき、重要な意思決定すると、目先の利益を追求しがちになり、将来にわたる正しい判断ができない・・・かも知れない」
「将来の価値を低く考えると問題を先送りにし、その結果、多重債務や肥満が引き起こされる」
のだそうです。
セロトニンとは、体内でつくられ、生体リズム・神経内分泌・睡眠・体温調節などの生理機能や、気分障害・統合失調症・薬物依存などの病態に深く関係している物質で、精神を安定させるはたらきがあります。
ちなみに女性よりも男性の方が脳内セロトニンを作る能力が1.5倍高いのだそうです。
そうか!
だから私の妻は・・・(^^;)
さて、投資に関してはこの数百年間、数学者や経済学者、そしてノーベル賞学者など、ありとあらゆる人間が「欲」と「名誉」のため知恵を絞り続けて来ました。
しかし勝利の方程式は解かれることはなく、その間バブルは幾度となく現れては消え、この世界は人々の願いもむなしく、株価は暴落し不況の嵐が幾度となく襲って来たのです。
経済はマクロ的、ミクロ的に研究され、投資においても同様の手法によりお宝を見つけようと数限りのない指標や指数やそして儲かりの理論が作られて来ました。
一方マニアックな人間はとにかくありとあらゆるデータを集め、グラフを書き、星座の動きや太陽の黒点の数まで考え、未来を占うことに英知を集めました。
でもそれらの膨大な努力にかかわらず、市場は非合理的で、予測不可能であり、いまのところの結論は「ムダな努力」であったということのようです。
ですから、プロと呼ばれる投資家も、ノーベル経済学賞の学者も、素人投資家も、そしてサルでさえその成績に大差はないのです。
ではそうした努力は、今どの方向に向かっているのかというと、市場を非合理的にしている根本の原因である人間の「脳」の研究に集中し始めています。
この「人間行動」の非合理性を明らかにできれば、未来が分かるかも知れないと、経済学者なども「脳」の研究に殺到し盛り上がっているのです。
そのきっかけの一つとして、これまで不可能であった人間の脳内の働きを直接観察することが、光トポグラフィやfMRI (functional magnetic resonance imaging) によって手に取るように見える化できるようになってきたことがあります。
そうして明らかになってきたのが「セロトニンが投資判断に影響している。」ということなのです。
セロトニンが不足すると、時間割引率が高くなり(将来の利益を軽視し、目先の利益を過大視する)、正しい判断ができなくなるというのです。
正しい判断にはセロトニンが欠かせないのです。
あっ・・・今あなたは、セロトニンを増やす方法を知りたくなったでしょう。
教えましょう!
1 規則正しい生活
2 深呼吸し、首を回す
3 軽いウォーキング
4 朝起きたら日光を浴びる(効果があるのは午前10時前まで)
5 泣く
6 適度な休憩
な~~~~んだ
ふつ~~~
と言われそうですね。
でもマジです。
次にセロトニンが増える食材です。
セロトニンはトリプトファンから作られます。
またその産生にはビタミンB6が使われます。
カツオ、マグロの赤身にはこの両方が豊富に含まれています。
他に、大豆から作られる豆腐、豆乳、ミソ
チーズ、ヨーグルト
などがあります。
まあ、いわゆる・・・健康食材です。
ご参考としてください。
以上より、私はチャート投資術や変な投資本を読んで勉強するよりも、セロトニン投資術をお勧めしたいと思います。
その訳は、
勉強をしたところでどうせ運用成績は上がらないのです。
しかしセロトニン投資術はもし失敗しても、あなたの最も大切な健康を手に入れられることは確実だと思うからです。
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