2010年5月7日金曜日

住宅を買おうと思っている方へ(その4)

住宅ローンでお悩みの方へ。
「固定金利」と「変動金利」どちらがお勧めか。
利回りを熟知している金融のプロ、FPは今の状況では全員が「長期固定金利」をお勧めしています。

住宅ローンを扱っている銀行や提携している不動産会社は「変動金利」をお勧めしていますが、「商売」で言っているのであり、ここ1年程度の「お得」感をお客に持たせて売り上げを伸ばしています。

しかし私はFPとしてハッキリ申し上げますが、今このチャンスに「長期固定金利」にしておかないと、将来自宅を競売にし、最悪自己破産となる確率が極めて高いです。

その理由は、
1 驚異的に低い固定金利商品がある
2 異常な低金利はいずれは解消される
3 国の財政状況からハイパーインフレは避けられない

2,3については、このブログにある日本経済の処方箋などを参考にしてください。

今回は驚異的に低い固定金利商品である「フラット35S」について紹介させていただきます。
フラット35Sの金利は、
当初10年間 1.06%(固定)
11年目~35年間 2.06%(固定)
(楽天モゲージ、SBIモゲージ等で扱っています。)

変動金利で人気のある住信SBIの利率が0.975%ですから、借入額を3000万円として、この両者を比較、当初10年間このままの利率として計算すると、変動金利の方が累計で142,867円安くなります。

変動金利で0.975%が今後10年間も続くとは考えにくいのですが、そうだとしても、固定1.06%のフラット35Sに対して14万円程度の優位性しかありません。

もっと重要なのは、11年目以降25年間の利率です。
変動金利がこの間3%(常識的には4~6%)とすると、フラット35Sは変動金利に対して294万円(当初の10年を含む35年間の累計額)もお得になります。

前記フラット35Sの金利には、団体信用生命保険(団信)の料金が含まれていませんが、団信の保険料は35年間の累計で2,141,000円ですから、約80万円もおつりが来るほどの優位性があります。
つまり、常識的に考えてフラット35Sに勝てる商品は世の中にありません。

またフラット35Sのその他の利点として、100%融資が可能であり、頭金がいりません。

私の知識では、このような低金利でしかも35年間固定の商品を知りません。
たぶん歴史に残る低金利商品となることは間違いないと思います。

ですから住宅ローンを借りる方すべてに紹介し、利用していただきたいと思いますが、現実は目先の低金利(変動金利)を選択される方がまだまだ多くおられます。

過去に「ゆとり返済」でローン破産が続出したことがありますが、「変動金利」を選ばれた方も同様の道をたどることはほぼ確実と推測されます。

「変動金利」からフラット35Sへの借り換えはできませんが、早期に「固定金利」に借り換えることをぜひお勧めします。
変動から固定へは手数料なしか僅かな額で変更できます。

返済月額が増えますが、長期固定による「安心」が得られ、そして「自宅」という大きな財産を失うリスクを大きく減らすことができます。

今一度、あなたのご家族の幸福のために「長期固定金利」を選択されることをお勧めします。


住宅を買おうと思っている方へ(その1)

住宅を買おうと思っている方へ(その2)

住宅を買おうと思っている方へ(その3)



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