2010年5月6日木曜日

投資をめぐるマクロ分析

日本経済や世界経済についてのマクロ分析ではありません。
証券会社、出版業界、その他・・・の業界です。

書店で投資関係の本をパラパラ見ていると、相変わらずお薦め銘柄やお宝銘柄、FX必勝法などが載っています。
その時々のブームはあるにしろ、代わり映えのしない内容です。
これらの本を買って、その情報により果たして儲かるのでしょうか?

書かれている情報は1ヶ月か2ヶ月も前のものでしょうし、株価やPERなども遠い昔のデータが載っています。
いや、もし昨日のデータが載っていたとしても、分析手法やランキング、そしてその道の専門家による銘柄選びも使い古されたものであり、書かれている儲け話に乗っかっても、その結果は本の情報に左右されるのではなく「運」次第なのです。
なぜなら、発売前の本の情報で投資し儲けた人はいるのでしょうか?
私は寡聞にして知りません。

たぶんインサイダーにもならないので、業界では周知の話を知らない人たちに売って儲けているというのが、多くの雑誌の本質なのだと思います。

ましてや、情報の発信元である分析、予想している人たちはサラリーマンであり、高額納税することもなく、ヘッジファンドを立ち上げることもない人たちなのです。

そのような人たちの意見や予測がなぜ信じられるのかが私には不可解なのです。

業界関係者は不況の中、あの手この手で投資家を誘い込みますが、いずれにしろ、その人たちは本の情報により投資して儲けるより、額に汗して働いた方が年に何百万も儲かるというのを確実に信じているのでしょう。