2020年5月11日月曜日

バフェット、ジェフ・ベゾス、本間宗久に共通する、投資で成功する方法


以前の投稿「超簡単・・・お金の運用法(その3)」では、リスク10%~30%でも大丈夫な方のお金の運用法を書きました。

その結論は、

株式50%
バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)

債券50%
iシェアーズ®・コア 米国総合債券市場 ETF (AGG)

それぞれのETFをリスク許容範囲内で購入し、あとは何もしないというのがベストな投資法である。

と書きましたが、一部の玄人筋から「つまらん」という酷評がありましたので、もう少し面白みのある投資法について記したいと思います。

つまり、もっとリスクを取ってがっぽり儲けたい人向きの投資方法となります。

でも、わくわくどきどきを楽しむために博打となってはいけませんから、私が知る限りの世界中の投資家の中で最良の投資方法を厳選しご紹介することにします。

世界最高の投資家と言えば、オマハの賢人「ウォーレン・バフェット」が有名です。

バフェットは11歳で株式投資を始めてから、40年間で年率平均22%の運用成績を挙げています。

ちなみに、この間のS&P 500の利回りは11%ですから、バフェット(バークシャー)のパフォーマンスはこれの約2倍になります。

年率平均22%の運用とは、4年間で元本が2.2倍になるような投資を40年以上も続けていることになります。

この好成績となった投資方法をファンドマネージャーや経済学者たちは必死で研究しましたが、第2のバフェットは現れていません。

バフェットの投資方法とは、「健全な企業」の株式を「割安な値段」で「大量」に購入し、「永久保有」することです。

多くの投資家は「健全な企業」を見分ける方法に注目しますが、私は「割安な値段」で購入することが最も重要なバフェットの投資方法ではないかと考えています。

なぜなら「健全な企業」の見分け方は、ファンドマネージャーたちにとってはいろはのいです。

彼らは、日々全力でこの仕事をしていますが、それでも第2のバフェットにはなれないのです。

バフェットと数多いるファンドマネージャーたちとは、なにが違うのでしょうか。

頭の善し悪しは置いといて、最も違う点は、ファンドマネージャーたちは日々あくせく働き、株式の売買を行いますが、バフェットは掘り出し物がないとまったく動きません。

参考
バフェットは、恩師グレアムのいたコロンビア大学のMBAを主席で卒業している。

場合によっては1年以上も買わないことがあります。

そうするとその間、株式の売却などにより、キャッシュが大量に積み上がります。

そしてブラックスワンのような暴落が起こるとき、このキャッシュを利用し、バフェットは嬉々として日頃目を付けていた優良銘柄に集中投資するのです。

バフェットが保険会社のガイコやクレジット会社のアメックス、銀行のウェルズ・ファーゴを買収した1番の理由は、莫大なキャッシュフローを手に入れるためだったのです。(買い出動のときのお財布として利用した。)

参考
Amazonの創業者ジェフベゾスの型破りなビジネスモデルもキャッシュフローを重視しています。
Amazonは1997年のナスダック上場以来、株主に1度も配当金を支払っていません。
その理由をベゾスは、株主宛AnnualReportに「当社は、売上高や利益を最大化することではなく、フリーキャッシュフローを最大化することを目的にしている」と記しています。つまりバフェットと同様、手にしたキャッシュを使って、そのときにもっとも魅力的な投資案件に集中投資することで、Amazonの持続的な高成長を維持しているのです。

このような投資方法は、サラリーマンファンドマネージャーたちにはまったく困難な手法です。

もしバフェットが目利きだけで投資銘柄を選んでいたら、バークシャーの運用利回りはたぶん11%程度になっていたでしょう。

これを超える運用益の大半は、割安となった優良銘柄を大量に購入したことによりもたらされたキャピタルゲイン(株価の値上がり益)と考えられます。

そこで第2のバフェットになりたい投資家の皆様へのアドバイスは、常にキャッシュポジションを堅持し、ここ一番というときに、日頃研究し尽くした投資対象を全力で買うことです。

キャッシュポジションを堅持すると言うことは、普段は余計な投資に目もくれず、何日も、何ヶ月もじっ~~とチャンスがくるのを待ち続けるのです。

場合によっては1年以上も、何にも投資せずに日々を過ごすのです。

でもキャッシュを1年間持ち続けてもリターンがありませんから、投資額の50%程度は長期投資として株式などのETFを持ってよいと思います。(キャッシュポジションは50%程度が目安)

参考
証券会社のMRF(Money Reserve Fund、余資の置き場所)では多少の配当金が得られます。

ちなみにバークシャーでは、キャッシュの比率が20%程度あります。20%と言っても約14兆円ですから、なんでも買えちゃいますね。

参考
一般の投資信託は、目論見書に記載されたとおりの運用を行うため、キャッシュは解約に対応できる程度(5%)しか確保されていません。

それにいざとなったら、キャッシュを引き出せる会社をバークシャーはたくさん持っているので、このお金を利用すれば、株価暴落時にどんな会社でも買い放題となります。

たぶんこれを読まれている投資家の皆さんは14兆円のキャッシュはお持ちではないと思いますが、たとえそれが10万円としても、いつ買い出動すべきかはとても大きな問題と言えます。

一般に投資資金があると「どれにしようか」と銘柄選びに迷いますが、それが大きな間違いの元です。

銘柄選びよりも重要なことは「今が最適な時期なのか?」と自問することなのです。

それについて古の賢人は・・・