2019年7月8日月曜日

GPIFの2018年度の運用成績は+でした!


GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の2018年度運用状況が発表されました。

その結果は、私が予測したとおり(「トータルではとんとんまたは+となるはず」)、2兆3,795億円の+となっています。

3四半期は14.8兆円の巨額な損失を出しましたが、通年では2.4兆円も儲けています。(利回り1.52%)

2018年度末の「市場運用開始後の累積収益額」は+65.8兆円、運用資産額は159兆円、この間の平均利回り3.03%となっています。


2018年度のTOPIXは、2018/4/2の1,708.78ポイントで始まり、2019/3/29の1,591.64で終わっていますから、利回りは-6.86%でした。

しかしGPIFは、米国株式を含む世界的な分散投資により、TOPIXの損失を跳ね返し利回り+1.52%のパフォーマンスを達成しています。

このようにGPIFの投資は長期・分散をメインテーマとして実施されていますから、それを近視眼的にしか見ないマスコミやテレビのコメンテーターは本当にアホしかいないのです。

ですから巨額損失が出るたびに「年金制度の見直しが必要だ。」とか言っていますが、そもそもこのアホたちは「年金制度」に関してまったく理解していません。

それに投資では100戦100勝はあり得ないのですから、GPIFの評価は取っているリスクに対するリターンが適切かどうかで見るべきなのです。

一方GPIFについては、良質な人材を確保するため高級を支払ったり、官僚の天下り先を提供したりと問題が無いわけではありませんが、現状の運用状況を見る限りは「good job」と言って良いのではないでしょうか。

いずれにしても、GPIFは159兆円もの巨額な年金積立金を運用しているため、官僚や族議員は虎視眈々と「おこぼれ」を狙っています。

この投稿にも書きましたが、グリーンピアのような事業を監視しなくてはなりませんし、また国民は年金制度を良く理解し、その運用状況を注視し続けなければならないのです。

マスコミの役割は本来はそこにあるはずなのですが、入り口となる金融についての理解が乏しく、上っ面を撫でるような記事しか書けないようです。

したがって、このブログの読者諸氏は新聞テレビの報道内容を信頼せず、「なにが本当なのか?」をご自分の頭で考え、できれば1次ソース(今回はGPIFの運用状況)などを調べてみてください。




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