2010年5月25日火曜日
モダンポートフォリオ理論の具体例(その1)
東証の全業種の相関から抽出した相性の悪い(相関の低い)銀行-食料のデータを使用しています。(このデータはここにあります。)
この銀行-食料のポートフォリオについて、リスク&リターン図を作ってみました。
横軸がリスク(標準偏差)、縦軸がリターン(利回り)です。
銀行と食料の保有比率を10%刻みで変化(100%-0%、90%-10%、・・・0%-100%)させた場合をピンクの点が示しています。
銀行のリターンが悪いため、ポートフォリオ全体が水平線(X軸)以下に沈んでしまっています。
しかし、銀行60%、食料40%の組み合わせのときにリスクが最低(2.9%)となることが分かります。
銀行-食料の相関が1の場合、そのポートフォリオは、食料100%の点から銀行100%の点に引いた線上を保有比率により移動します。
したがって、相関が1の場合のリスクは、食料100%の点のリスク値よりも小さくなることはありません。
一方、相関がマイナスとなる組み合わせは、相関が1の場合に比べてリスクを大きく低減させることができ、そのことがこの図からよく分かると思います。
さて、ここでもし銀行のリターンが3%だったとしたら・・・
モダンポートフォリオ理論のすばらしさが一目瞭然の図になります。
それは次回に・・・
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