AとBがまったく逆の動きをする(相関が-1)場合はどうなるでしょう?
驚くことに、リスクを0にできるのです。
図3において、Aが100%の点からBを徐徐に増やした場合、ポートフォリオは、線分GをAからH方向に動き、HにおいてはBよりも大きな期待収益率を実現するとともにリスクは0となります。
なぜそうなるのかは、図4を見てください。
AもBも変化しつつ右方向へ向けて増加傾向を示しています。
しかし、うねりの方向はまったく逆です。
したがってこの2つを合成すると、うねりの大きさは打ち消し合って小さくなり、AとBの保有量を調整すればまったくうねりはなくなり、その結果、単調な右肩上がりの直線だけになります。
これがモダンポートフォリオ理論がリスクを減らすことができる原理なのです。
多少あやしい説明でしたが、「そんな感じ」で理解していただければ嬉しいです。
絵で分かるモダンポートフォリオ理論(その1)
絵で分かるモダンポートフォリオ理論(その2)
参考:
「東証全業種の相関を計算してみました。」
「モダンポートフォリオ理論の具体例(その1)」
「モダンポートフォリオ理論の具体例(その2)」
「東証全業種の相関データ」
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