2016年8月23日火曜日

日本銀行のトリビア


あなたのお財布に入っている1万円札は本当はただの紙切れだと思ったことはありませんか?

・・・ない!   そうですか・・・

でももしかしたら狸に化かされてただの葉っぱを1万円札だと思い込んでいるのかも知れませんよ。

そこで葉っぱ(紙切れ)を1万円に化かすカラクリを調べてみました。

紙切れを1万円札にする費用はたったの22円です。

財務省印刷局が印刷し、日本銀行に1枚約22円で納めています。

この紙切れを日本銀行は、市中銀行から国債を買うときに1万円の価値があるものとして支払に当てています。

どうして22円の紙切れが1万円に化けてしまうのか。

それは日本銀行はとても偉いのだと日本国中の銀行が信じている(通貨の価値は市中の「信用力」に依存している)からなのです。

そのようにしてこの取引で日本銀行は差し引き9,978円を儲けたことになります。

注意
日本銀行が発行した1万円は、やがて巡り巡って日本銀行に1万円の価値があるものとして戻ってきますから、日本銀行にとっては1万円を発行した時点で1万円の負債が計上されます。つまり発行した1万円札が戻って来た時点で儲けはチャラになってしまうのです。でも市中に1万円札があふれかえっている間は見かけ上とんでもなく儲かっていることになります。


この通貨発行による利益をシニョリッジ (seigniorage)といいます。

シニョリッジは通貨発行権を与えた政府に上納(日銀納付金)され政府の歳入となっています。

ちなみに日本銀行の第131回事業年度(平成27年度)決算では、負債の部の発行銀行券の項の額として約96兆円が計上されています。(単年度ではなくこれまでの累積額)

つまりただの紙切れを1万円札に化けさせる(発行する)ことで約96兆円儲けたのです。

ただし発行したお札が全て帰って来なければの話です。

でも現実はタンス預金のように発行したお札の一部は帰ってこないものの99%ぐらいが帰って来ているようです。(実際の日銀納付金は1兆円以下ですから、まる儲けとはならないみたいですね。)


 話は変わり、さていつの日か日本共産党が政権を取ったとすると、あらゆるものが国有化され、あなたの家も土地も銀行預金もそしてお財布の中身も国家のものになってしまう・・・かも知れません。

そうした場合、皆さんのお財布の中の1万円札は1万円の価値があるのでしょうか?

正解は「大丈夫です。1万円の価値は変わりません。」

実際、日本社会党の村山さんが総理になっても、民主党のアホな鳩山さんが総理になっても1万円は1万円の価値がありましたから、日本共産党が政権を取ったとしても1万円の価値に変わりはないと考えられます。

何故でしょう?

それはお札を発行しているのが政府から独立した組織(政府機関や株式会社ではない)日本銀行が発行しているからなのです。

共産党政権は、1万円札の肖像画をレーニンにしろ!と命じることはできますが、通貨の発行量を1000兆円にしろ!という命令はできません。

金融政策は日本銀行の専権であり、お金に対する信認(信用秩序の維持)は日本銀行が担保しているのです。

つまり政府がどうなろうと日本銀行がある限りお金の価値は失われないのです。

では1万円札が紙屑になってしまうことはないのか?

あります。

それは日本銀行が倒産したときです。

日本銀行が倒産?

日本銀行は資本金1億円、財務省所管の認可法人であり、ジャスダック市場に上場(8301)されています。

ということは倒産もあり得ない話ではない・・・のかも

上場されているのですから、だれでも日本銀行の出資証券を買うことができます。

1株36,000円、単元株数が100株ですから、最低購入代金は約360万円ぐらいです。

ちなみに今年の年初来高値約420万円、安値約349万円となっています。

発行済株数が100万株ですから、たった360億円で日本銀行をまるごと買えちゃいます。

もしかして今お金持ちのあなたは日本銀行の株を買い占めようかなと考えたのではありませんか?

そうすると、政府への納付金をかすめ取れれば1兆円ぐらい儲かるかも・・・

でもそれは無理なのです。(当然でしょ!)

日本銀行の資本金1億円のうち5,500万円は政府が出資しているので、発行済み株数100万株のうち55万株は政府所有なのです。

それに「日本銀行の出資者に対しては、経営参加権が認められていないほか、残余財産の分配請求権も払込資本金額等の範囲内に限定されています。また、剰余金の出資者への配当は払込出資金額に対して年5%以内に制限されています。」ということなので、投資対象としては極めて魅力に乏しいのです。

そんなものなら上場なんかしなければよいのにと思うのですが、「透明性」を理念に掲げているので格好付けのため一応「上場」しているのです。

参考
その昔、天下の日本銀行ですから、世間体もあるので東証一部に上場していたこともありますが、いごこちが悪かったのか、じゃまくさいので東証に追い出されたのか、上場廃止となっています。
いずれにしても株の買い占めや売り浴びせにより日本銀行の経営を不安定にすることはできそうもありません。

そうしたら日本銀行は絶対に潰れないのか?

藤巻健史氏は、日本銀行がこのまま国債を買い続ける(お金をばらまき続ける)と、日本はハイパーインフレとなり金利が暴騰、日本銀行が抱え込んでいる約270兆円もの国債は大暴落、紙屑となってしまうため、その時点で日本銀行の資産がふっ飛び・・・日本銀行は倒産する!と予言しています。

日本中そして世界中からとっても偉いと思われていた日本銀行が倒産したら、これ1万円ですと言って日本銀行から紙切れを貰っても「フン」と言って誰も受け取らなくなります。

そうすると日本国中のお札がすべて紙切れになってしまいます。

そう、狸に化かされて葉っぱのお札を受け取っていたことにある日気がつくのです。

銀行に預けていたお金も葉っぱに戻ってしまいます。

金とか米ドルに交換していたら無事です。

でもあなたは、そんなことあり得ないと思っているのでしょうが、「信用」なんてものは吹けば飛ぶようなものですから、あっと言う間に消えて無くなることもあるのです。