2015年6月6日土曜日

超簡単・・・お金の運用法(その2)


前回の内容を要約すると、個人投資家のお金の運用法は、配当のある資産に投資し、パイが大きくなるのをじっくり待つことをおすすめしました。

その際、いずれの投資資産もリスクがあるので、その大小を知り、自分が耐えられる範囲内(長期間解約しないでよい金額)の投資商品を選ぶようにしましょう。

それでは以下にリスク許容度別お金の運用法を記します


<リスク(ほぼ)0%を希望される方のお金の運用法>

預貯金ではインフレに負けてしまいますから、インフレに負けない預貯金(みたいなもの)としておすすめするのは「個人向け国債(変動10)」です。

固定金利の国債と比較して、インフレによる金利高騰(国債暴落)のリスクが少なく、表面利率も5年固定が0.12%(第42回債)に対して、変動10年は0.34%(第54回債)とかなり高くなっていますからおすすめです。

発行後1年経過すれば国の買取による中途換金も可能なので流動性も高く、住宅取得資金や子供の進学資金としての貯蓄に最適です。

10年後の返戻率は、税込みで103.4%(税引き102.7%)となります。

かんぽ生命の新学資保険「はじめのかんぽ」の返戻率が103.8%ですから、ほぼ互角ですし、はじめのかんぽが固定金利に対して変動10は変動金利ですから、今後のインフレを考えた場合、変動10に大きなメリットがあると思います。


次におすすめするのは「金」です

配当がある資産に投資しましょうと言っておいて配当のない「金」をおすすめするのは矛盾していますが、リスク0%を厳密に解釈すると「金」がベストな選択となります。

円やドルなどの通貨から商品としての「金」を見ると日々その価格は変動しており、かなりリスクがあります。

しかしそのリスクは「金」にあるのではなく「通貨」側にあるのです。

「金」は100年、200年の単位で考えると絶対的な価値をもっており、その価値は不変と言えます。でも配当がありませんからまったく資産価値は増えませんけど・・・

方や通貨はその時々の政策や経済状況により為替が変動し、時にインフレによりその価値を失います。その一方でお金を他人に貸せば、貸し賃つまり利子がもらえます。

したがって「金」と「通貨」を天秤に掛けると、リスクのない「金」とリスクの大きい「通貨」とどちらを選んだら良いのかと言われれば、私はリスクを避けたいのなら「金」を選ぶことが合理的だと考えます。

では保有資産のすべてを「金」に変えるべきかといえば、100年、200年単位で資産保全を考えるのならそうすべきですが、10年20年の単位では貨幣経済の中で生活をしているのですから、保有資産の一部を「金」で持つことが合理的な選択となります。

現在スイスでは為替介入によりユーロを大量に買っていますが、先行きが不透明なユーロ買いを止めて「金」を買うべきかどうかの国民投票が行われようとしています。

もしスイスが「金」を買うことになったら年間の生産量の半分となる1500トンも買うことになり、そのインパクトは計り知れないものになりそうです。

しかし紙切れのユーロよりも絶対的な価値のある「金」を国家の資産として持つべきとの考え方は永世中立国スイスらしいと思います。

でも100年も200年も生きる人はめったにいませんから、個人投資家としてはほどほど(保有資産の10%程度)がよいと思います。

ただし値上がりを期待して「金」を買うことには私は賛成しません。


参考
2003年以降、金の価格が飛躍的に高騰していますが、この原因はインドや中国が経済発展し、一般庶民まで金を買いあさった結果であり、一般庶民は自国通貨よりも金を信頼している(政府を信じていない)ことになります。

注意
ロコ・ロンドン金取引のように現物の「金」を取引するのではなく、業者と相対で取引する差金決済の詐欺商法が有名になりましたが、金の知識のない素人(老人)を騙そうとする業者が多く居ますので気を付けましょう。


私のおすすめとしてはこちらです。



超簡単・・・お金の運用法(その1

超簡単・・・お金の運用法(その3

超簡単・・・お金の運用法(その4