(グラフはクリックすると拡大します。)
最近の日米国債の利回りを2011年10月と比較してみました。
(グラフの破線は傾斜角を見るための補助線です。)
日米共に利回りは低下し、フラット化しています。
しかし日本国債については15年以上の超長期において利回りが急上昇(スティープ化)しており、銀行などは明らかに「売り」のポジションを取っています。
短期では「アベノミクス」により景気回復が期待できるものの、長期では赤字国債の乱発を予期して超長期債は「売り」と判断しているようです。
現状では10年債以下の利回りは低く抑えられていますが、夏の参院選以降において超長期債と同様にスティープ化してくるのではないでしょうか。
そうした場合、日本国債の利回り上昇により日米金利差が縮小するので、為替については「円安」のスピードが遅くなりそうです。
米国も中国への対立軸として安倍政権を支援するものの当面は国内景気回復と雇用確保がオバマ政権の重点政策ですから、ドル円が95円を超えるようになると為替に関し対日圧力が強まると思われます。
インフレの兆しは超長期債に芽吹き始めました。
今年中には2%を超え米国債を超え、3%も超えるかも知れません。
インフレの足音が聞こえます。
参考記事
トリプル安は杞憂か、日米国債に潜むブラック・スワン
参考
イールドカーブで分かる各国国債の特徴
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