2010年6月6日日曜日

外貨預金とMMFの比較(その2)


今回はMMFをとりあげます。

MMF(Money Management Fund)

MMFは追加型の投資信託です。円建てと外貨建てがあります。
投資対象は短期公社債だけで株式を含まず、安定重視型、ローリスク・ローリターン(ミドルリターンかも?)です。

証券会社が扱っている普通預金というイメージです。
設定期間はなく、いつでも手数料なしに購入、売却できます。(購入後1ヶ月以内はペナルティーがあるものもあります。信託報酬はあり1%以内です。)

MMFは毎日決算され、分配金が支払われ、この分配金は、月末にまとめて再投資されます。
つまり複利効果が大きい商品です。

1円以上1円単位(千円や1万円以上からもあります。)で購入できます。
MMFのリスクは、債券投資ですから、
市場リスク(金利が上がると債券の値段が下がります。)
信用リスク(高格付の国や会社でも倒産(デフォルト)の可能性はあります。)
流動性リスク(債券市場は小さいので、売りたいときに売れないこともあります。)
といくつかあり、元本割れする可能性はありますが、極めて0%に近い実績です。

証券会社に口座を開き、入金すると自動的にMMF(円建て)が購入される仕組みをMRF(Money Reserve Fund)といいます。

株式等の購入や売却時にMRFから出金、入金されますが自動的に行われるので気にすることはなにもありません。
MRFにせず現金のままも選択できます。

毎月利子が付くのでMRFがお勧めです。
外貨建てMMFへの課税は、分配金に対しての20%源泉課税だけで、為替差益への課税はありません。

預金保険機構の保証はありませんが、分別管理のため、販売会社が倒産しても保全されます。

外貨建てMMFの利率(課税後)は、
ダイワMMF(米ドル) 0.215%
ダイワMMF(豪ドル) 3.068%
ダイワMMF(加ドル) 0.250%
ソニー銀行(米ドル) 0.219%
ソニー銀行(豪ドル) 3.889%
マネックス証券(米ドル)0.146%為替手数料往復50銭
楽天証券(米ドル) 0.011%為替手数料往復50銭
楽天証券(豪ドル)  3.889%為替手数料往復1.4円

外貨預金に比べて、MMFは為替手数料が無料か格安で、金利も上回っており、為替差益への税金がありませんから、これはすごくお得です。

注意
2016/1/1より為替差益に課税されるようになりました。


外貨預金に比較すると債券投資なので外貨ベースでの元本割れリスクはありますが、可能性はほぼ0%です。

手数料だけで元本割れする外貨預金がバカらしいと思いませんか?

(その1)はこちらです。

参考
高金利の外貨定期預金
外貨投資に為替ヘッジを付けるべきか?


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