2016年2月20日土曜日

日経レバレッジ指数ETF(レバレッジETF)の分析



1 ほんとうに2倍か?

調べてみました。



データの期間 2014/1/6~2016/2/16

2014/1/6の日経平均及びレバレッジETFの価額を100%にしています。

倍率(レバレッジ)の計算式は、

値上がり率 = 当日終値 - 前日終値 (%)
倍率 = レバレッジETFの値上がり率 ÷ 日経平均の値上がり率

注意
日経平均の当日終値が前日と同じになると値上がり率が0%となり、倍率の式は0で割ることになるため発散してしまいます。この大きな変動をなくすために、倍率がマイナス領域及び5倍よりも大きいときにはすべて2倍だったとして修正を加えています。この間のデータを見ると、日経平均の値上がり率が0%のときにもレバレッジETFは、なぜか売り建て、買い建てしていることが結構あります。


倍率はグラフの右側の赤の数値で見ます。

この期間を平均すると倍率は2.06倍となっていました。
契約はきっちり守っているようです。

しかし期間により倍率がビミョーに変化しています。

2014年は株価が低迷しており、1月6日を100%として出発しましたが、それ以降100%を上回ることはなく、日経平均はやっと9月11日に元値(100%)まで戻しています。

レバレッジETFは、当然日経平均の2倍下がるのですが、この期間の平均倍率は1.81倍しかなく、売り建てする枚数を少しケチっているようです。

正直に2倍とするように売り建てをしていたら、止めどなく損失を積み上げてしまう恐怖からか、少し倍率を低めにしているようです。

それなら売り建てしなければよいのにと私は思うのですがどうでしょう。


2 レバレッジETFは儲かるか

いずれにしろ、この期間日経平均は13%値下がりし、レバレッジETFは24%も値が下がっています。

そして2014年9月11日、やっと日経平均は100%に戻していますが、レバレッジETFは98%までしか戻らず、値下がり時の売り建てにより2%の損失を確定させた分だけ日経平均に負けています。

さてここからレバレッジETFの神話が始まります。

2014年9月11日を起点として、2015年6月24日までの約9ヶ月間に日経平均は31%値上がりし、レバレッジETFはなんと68%も上がっているのです。

レバレッジETFは相場の上昇局面にとっても強いといえます。

この期間の平均倍率は2.19倍とすこし高めになっています。

相場がよいのでファンドマネージャーはすこし色を付けて買い建てしたようです。

結果としてこの期間、レバレッジETFは超儲かりました。

でもね、山登りの後には当然下りがあるのです。

その後レバレッジETFはチャイナショックをまともにくらい奈落の底に。

2016年初め、2回目のチャイナショックによりそれまでの利益がすべてチャラになり、1月15日にレバレッジETFの利回りは日経平均と並んでしまいました。

そして2月16日現在、日経平均101%、レバレッジETF93%、とさんざんな状況となっています。

2015年12日2日から2016年2月16日の間にレバレッジETFはリターンの56%が吹っ飛んでしまったことになります。(損失レベルとしてはリーマンショックと同じです。)

相場の下落局面ではレバレッジETFはとっても弱いようです。


3 結論

神話は人口に膾炙しやすいけれど、事実をしっかり見ることも大切です。




レバレッジETFのしくみと危険性について