2014年12月8日月曜日

イールドカーブが大きく口を開け始めた!

この3年間の日米のイールドカーブを比較してみました。


12月5日(ブルームバーグ)記事より
「5日の米国債は下落。2年債利回りは2011年以来の高水準に押し上げられた。朝方発表された11月の米雇用統計で予想を上回る雇用増が示され、米金融当局による利上げが近いとの観測が強まった。」

米国2年債の利回りは、2011/10に0.29%、2014/12には0.65%と36bpも上がっています。(債券価格は下落)

中央銀行による政策金利の誘導は、長期よりも短期金利に影響するため、マーケットは早くも2015年の利上げを織り込み始めています。


グラフは日米のイールドカーブを2011/10と2014/12の時点で比較したものです。(破線は傾斜を見るための補助線です。)

米国のイールドカーブは、2年~8年の期間で盛り上がっています。(発行されていない期間がありますが、日本国債と比較するため欠落期間を補間しています。)

つまりこの期間の債券が集中的に売られています。


一方日本国債は、日銀が長短いとわず、債券市場からごっそりと買い取ってしまっているので、全ての期間で利回りは押し下げられています。(債券価格は上昇)

10年債の利回りで見ると、2011/10が0.99%、2014/12には0.42%ですから、米国とは逆に57bpも低下しています。

したがって、この3年間に日米金利差はおよそ93bp(約1%)も開いたことになります。

そして日銀による市場からの債券強奪と云ってよい振る舞いは、ついにはマイナス金利まで発生させています。

1年物、2年物の国債の利回りは-0.01%になってしまいました。

銀行などは取引の担保として短期の国債をどうしても一定量確保せざるを得ないため、1億円の2年債を1億5千円で買わざるを得ないのです。


米国は経済の自力回復によりマーケットでは自然な金利上昇が始まっています。

方や日本では日銀の豪腕により不自然な金利低下が続いています。

イールドカーブの大きな口はますます広がって行くことでしょう。

たぶんその口は巨額な円売りをすべて飲み込もうとしているように見えます。