2013年2月22日金曜日

為替リスクを取ってまで米国株を買うべきか ?


2013/2/26 日経平均-為替の相関について訂正



ダウ工業株30種平均株価は、2007年10月の史上最高値1万4164ドルが視野に入ってきました。

S&P500種株価指数も過去最高値の1565.15が目前となっています。

日経平均は、リーマン後の最高値は更新したものの、1989年12月29日の史上最高値38915.87円は言うに及ばず、21世紀の最高値18,261円にも遠く及ばない状況です。

参考
日経記事より
「5日の米株式市場でダウ工業株30種平均は3日続伸した。終値は前日比125ドル95セント高の1万4253ドル77セント(速報値)。2007年10月9日に付けた水準を上回り、約5年5カ月ぶりに過去最高値を更新した。」


とは言うものの、円安、株高とともに東京市場では外国人の買い越しで賑わっています。

米国株に比較し日本株はまだまだ割安と言う評価が流布されています。

外国人は円安という為替リスクを取ってまでも日本株は「買い」と判断しているのでしょう。

円安という追い風に乗って国内企業、とりわけ車や電気などの輸出産業の復活が期待でき、日本株式会社全体も復活できるのかも知れません。

さて個人投資家は国内株式と米国株式をどのようにポートフォリオに組み込んだら良いのでしょう。

私は、双方をリスクが均等になるように保有するべきと考えます。

その理由は以下の分析のとおりです。

1 DOWと日経平均の相関

DOWが史上最高値となった2007年10月からのDOWと日経平均の相関をとると0.193となりました。

この間にリーマンショックやユーロ危機など100年に1度の経済的な異常事態があり、日本には日本の固有の問題もあり、日経平均は低空飛行のまま推移、一方DOWは確実に回復の歩度を進めた結果、相関係数はほぼ無相関と言って良い値となっています。

モダンポートフォリオ理論から無相関の関係にある資産は組み合わせとしてはとてもよい関係と言えます。

DOWと日経平均の推移状況については無次元化(この期間の平均値で割り%で表示)したグラフを示しています。

(図はクリックすると拡大します。)


2 DOWと為替の相関

前記と同じ期間についてDOWと為替の相関を取ると-0.28となりました。

相関がマイナスの場合、相互に変動を打ち消し合う効果が期待できます。
(円高になるとDOW株価が上がり、相互の変動が相殺される。)

実際DOWのリスク(標準偏差)は、この期間において11%、為替(ドル円)については10%、合わせると20%超のリスクとなりますが、(DOW平均株価×為替レート)のリスクを計算すると14%と低くなっています。

(DOW平均株価×為替レート)とは、DOWを指標とするETFを円をドルに交換し買った場合の価格であり、この価格の変動についてリスクを計算した結果が14%ということになり、リスク低減効果が得られます。

参考
為替が円安、DOWが株高となった場合、リターンは相乗効果により大きくなります。

一方、日経平均と為替レートの相関は0.8と高くなりますが、為替レートの逆数と日経平均の相関は-0.77と大きな負の相関となっています。

つまり、円安と日経平均はシンクロ(正の相関)しており、外国人投資家から見ると為替と日経平均は負の相関となるので、円安による損失を株高がカバーしており、リスク低減の効果が得られることになります。


3 日経平均のリスク

この期間の日経平均のリスクは15%もあります。そしてリターンは-33%。
DOWのリターンがほぼ0%ですから、日経平均はリスクが極めて高く、そしてリターンも極めて低いと言えます。


以上から

DOWは為替リスクを合わせてもリスク値が14%と日経平均の15%とほぼ同等。
DOWと日経平均の相関が0.193と低くポートフォリオの組み合わせとして最適。
DOWの平均リターンは日経平均を上回っている。


したがって私は、株式を持たれるのなら日本株と米国株を1対1の割合で保有されることをお勧めします。(ともにインデックスが前提となります。)


投資は自己責任でおねがいします。


参考
超簡単・・・お金の運用法(その4)