2010年11月27日土曜日

30台サラリーマンのための貯蓄術と資産運用法(その1)


投稿予定の内容
1 インフレとデフレについて
2 為替について
3 マクロ視点による貯蓄と運用の方針
4 商品別評価
5 お勧めの貯蓄術と資産運用法
注 経済状況とその日の気分により内容は変わります。

1 インフレとデフレについて
30台の方が「日本経済」、ひいては「日本」の国そのものに誇りや明るい未来の希望を持つことはほとんど困難ではないでしょうか。

1960年代の高度成長、1970年代のインフレ、石油危機、1980年代の土地や株式のバブルなどがこの国にあったことなど信じられないかも知れません。

そのころの若者達は、高度成長を続ける「日本」に誇りを感じ、会社には定年まで勤めるのが当たり前と思い、定年後は国の年金と会社からの企業年金で不安なく生活できるのではないかと漠然と考え、安定した生活には不満もなく当面の仕事に全力で取り組んでいたのでした。

日本国民全員が仕事に邁進し、日本の経済力を押し上げた結果、世界中から日本人が「エコノミックアニマル」と言われたのがこの頃でした。
そう、今の中国の姿が当時の日本の姿そのものでした。

土地の値段が2,3年で倍となり、株式投資やゴルフ場の会員権などさまざまなものに投資が行われました。
いわゆるインフレ経済下における資産運用法です。

インフレ時は、現金の価値が年率で-10%ほども下がってしまいます。
したがってなるべく早く「物」たとえば「土地」「株式」「車」などに換えることが資産を守る方法でした。

もちろん預金金利も8%ぐらいありましたが、その高金利でも「物」の価格上昇には追いつけないのがインフレというものです。

一方、現在は「デフレ」です。デフレーションつまり経済が縮んでしまう状況となっています。(インフレはインフレーションつまり膨張することです。)

「デフレ」では「物」の値段がどんどん下がります。
ユニクロを代表とするファースト・ファッションは高品質かつ低価格化しています。

日本国内には中国製、韓国製そしてベトナム製の低価格、高品質なものが大量に入ってきており、100均(ダイソーなど)では「これが100円なの?」とビックリするものがあります。

このように「物」の値段が下がり、結果として現金の価値が高まっているのです。
つまり預金していなくても、持っているだけで現金に利子が付いていると考えられます。

したがって、預金金利がほとんど0%に近くても、現金の価値が「自然」と高まっているので、多少は安心をしてもいいと思います。

ただし、預金金利0%でもしょうがないとは言えません。

お金を預かっている銀行や郵貯にはちゃんと仕事をしてもらわないといけませんから、預金金利0%とは銀行や郵貯が何も仕事をしていないことになります。

今の世の中の銀行や郵貯は信用にあぐらをかいて、黙っていても預金が集まってくるものと考え金利を低くしています。

預金者は、多少のリスクを覚悟で少しでも金利の高い所に大事なお金を預けるようにして、金利の平均のレベルを上げるようにしましょう。

ここで参考情報
銀行では、預金金利は0.5%程度ですが、株主には3%以上の配当を行っています。つまり50万円ぐらいのまとまった預金があるなら、その銀行の株式を買ってしまうのが最も賢い方法です。

日本国内の低金利については構造的な極めて深刻な問題があります。
その分析は、ここではしませんが、私の示す運用方針などは、そのことは織り込み考えて行きたいと思います。

続く

30台サラリーマンのための貯蓄術と資産運用法(その1)

30台サラリーマンのための貯蓄術と資産運用法(その2)

30台サラリーマンのための貯蓄術と資産運用法(号外)

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