2010年5月26日水曜日

フィデリティ・グローバル・ハイ・イールド・ファンドはお薦めか?(その2)

○運用成果 (2010年5月)
累積リターン(収益分配金を再投資することにより算出された収益率)
直近1ヶ月 1.94%
直近3ヶ月 7.48%
直近6ヶ月 8.56%
直近1年 39.92%
設定来  79.20%

過去5期(2009/12~2010/4)の収益分配金
毎月150円(1万口当たり/税込み)
基準価額 16,740円(4月30日現在)
純資産  10.3億円(4月30日現在)

ファンド別組入状況
アジア・ヨーロピアン・US 各1/3

○ファンドの主なリスク内容
・価格変動リスク(市場により価格変動する。)
・信用リスク(ジャンク債なので危険性有り。)
・金利変動リスク(債券なので当然)
・為替変動リスク(外債なので当然)
・デリバティブに関するリスク(レバレッジかけてます。)
・エマージング市場に関わるリスク(投資国の政治経済状況の影響あり)

■以上より、私の評価としては、
◇利回りが約11%あり、非常によいと思います。(ファンドの設定がリーマンショック後の12月なので、さほど円高が影響していません。)

◇2009年9月以降基準価額が伸びていません。これは毎期150円の配当を続けていることが原因です。

◇この投信は毎月決算型のため、配当の複利効果がなく、また信用リスクが高いことから、長期投資には向きません。
運用報告書には、今後の方針としてハイ・イールド債券投資にもかかわらず「中長期的な成長を図ることを目標」としていますが、疑問が残ります。)

◇毎期224円のコストがかかっています。配当を大きく上回る額であり、現在はリターンがよいので問題はないかと思いますが、長期的には状況により信託財産の食いつぶしも懸念されます。

◇ユーロ圏に約30%投資しており、信用リスクの懸念があること、そして純資産も少なく、投資は状況を見極めた上で判断する必要があります。

私の結論として、グロ・ソブと比較し、基準価額が維持されていること、配当も高いことから、この投信に優位性はあるものの、信用リスクと高コストに懸念があり、長期投資としてはお薦めしません。もし投資する場合には、基準価額が低下傾向を示し始めたら見切りをつけるとよいでしょう。

(その1)はこちらです。

2014/12/18
通貨選択型ハイ・イールド債券投信はお勧めか?(号外)



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