2010年5月26日水曜日
モーニングスターに見るマクロ分析
モーニングスターのファンドランキングを見ていたら、その時々の注目(流行)の銘柄が見えてきました。
最近1ヶ月間の全ファンドの当落率を見ると、国内小型グロース、バリューの投信が多数ランキングに入っています。
最近1年間だと、国際株式・欧州及び国際株式アジア・オセアニアが多数ランキング入りしていました。
最近3年間ですと、国際債券型が多数ランキング入りしています。
最近5年間ですと、国際株式・アジア・オセアニアがランキングを席巻していました。
過去から遡ると、この5年間ではやはり中国・インドの経済成長と、それにリンクして資源国のオーストラリアなどの好景気が世界経済の流れを作っていました。
最近3年では、やはり2008年9月のリーマンショック以来、リスク回避のための債券買いの流れが目立ちました。
この1年では、ロシア、トルコ、東欧の成長に目覚ましいものがありました。
そして最近の1ヶ月では、珍しく国内の小型グロース、バリュー株投信がランキング入りしたのですが、この図をご覧ください。
先に公開した「東証全業種の相関」にある大型、中型、小型株の1月以来の推移状況です。
5月の月例経済報告では「景気は、着実に持ち直してきている」「輸出は、緩やかに増加している。
生産は、持ち直している。」「2010 年1-3月期の実質GDP(国内総生産)の成長率は、前期比で1.2%増(年率4.9%増)となった(4四半期連続のプラス)」と発表されています。
図からも3月以来、輸出回復による大型株の上昇が顕著に見られます。
そしてこれを1ヶ月遅れで追いかける小型株の動きに注目してください。
5月については、小型株が大型株を上抜けています。
この結果、投信のランキングに国内小型グロース、バリューの投信が入ってきたのです。
しかし、大型の失速をやがては追いかける未来もそこには見えています。
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