堅い話ではありません。
ところであなたは「投資家」ですか「投機家」ですか。
それとも「ギャンブラー」ですか。
世間体を考えたら皆さんは自称「投資家」と言われるのでしょうが、この呼び方は何が違うんでしょう?
藤巻健史さんは、儲けた人が「投資家」で、損した人が「投機家」だとおっしゃっています。
さすがポジションテイカーは明快ですね。
ここで一応定義らしきものを、
【投資】 利益を見込んで事業に資本を出すこと。
【投機】 当たれば利益の大きいことをねらってする行為。
【ギャンブル】売買主体のリターンの合計が必ず0かマイナスになる対象への行為。
みなさんどうでしょう?
私は、3つとも同じことを言っていると理解しました。
○利益を見込んで一番人気の「馬の競争事業」に資本を出したらスッテしまったとか。
○リターンの合計が必ず0になる「FX」に投資したとか。
○利益を見込んで一番人気のある売店で「宝くじ事業」に資本を出したとか。
それぞれの仕事に従事されていられる方はプライドとして明確な境界があるのでしょうが、「儲けたいだけの人」にとってはあまり差はないと思います。
「宝くじ」についても、私は効率的市場における「株式」と本質は同じだと思いますし、ギャンブルも投資の世界では「マネーゲーム」と呼び方が変わるだけで、実態は同じなので、呼び方自体にあまり目くじら立てることではないと思います。
さて、「投資」の概念を広げると世の中の見え方が違ってきます。
チョット皆さんも考えてください。
■婚約指輪は投資か?
利益を見込んではいるものの、その目的は指輪自体の価値が上がることではなく、別の目的であり、その目的も他人にはどうでもよいので、投資ではなく消費です。
■妻から夫への時計またはネクタイのプレゼントは?
投資です。ネライは明らかで、投下資本の何倍ものリターンが、期待値100%で得られます。
■家の購入は投資か?
投資です。
■子供の教育費は投資か?
野球選手やサッカー選手にして、将来豪邸を買って貰おうとする人にとっては投資ですが、親の夢がどうであろうと、期待は裏切られるので、消費です。
■自分投資は投資か?
友達がいないことの言い訳か、休みの日に出かける理由作りであり、何か資格を取ったところで100均のアクセサリー程度なので、消費です。
■公共投資は投資か?
政治家と役人が仕事をしたつもりになるための無駄遣いで、利益を見込んで行われた事業は、過去にも将来もありません。
けっこうはまりそうなので、続編を考えたい思います。
こんなの得意な人は、ぜひ投稿してください。
投資の哲学(その2)