(グラフはクリックすると拡大します。)
このグラフはSBI証券が作成した「NT倍率・日足」です。
わたしも同じものを作ろうとしていましたが、手間をかけずにすみましたので、まるごと引用させていただきました。
この図は私が作成したものです。
topixとJPX日経インデックス400について、それぞれ11月1日を100%として推移状況を比較しています。(JNT倍率=jpx日経インデックス400指数 ÷ topix 右目盛り)
2014/6/18 グラフ更新
(グラフはクリックすると拡大します。)
jpx日経インデックス400指数は2014年1月6日から公表されていますが、連続性を見るため日経からこの指数について遡った数値が公表されています。このグラフではこの数値を使っています。
このグラフより、11月6日にJPX日経インデックス400銘柄が発表されて以降、NT倍率及びJNT倍率が急上昇していること、及びtopixを上回る価格上昇があったことが分かります。
SBI証券のレポートでは的外れな解説をしていますが、この変化は明確に「JPX日経インデックス400」銘柄が先買いされたことを示しています。
参考
日経平均に採用されている225社のうちJPX日経インデックス400銘柄に採用された会社は152社ありますから、日経平均225社の68%はJPX日経400銘柄と共通となっています。このためJPX日経400銘柄が先買いされると、日経平均採用銘柄も高騰し、結果としてNT倍率が高くなります。
そして1月6日に解消売りによりひずみの解消が一気に進みました。
つまりプロたちは、個人投資家にJPX日経インデックス400銘柄を高値で売りつけたのです。
そのことをこのグラフが明確に示しています。
2014/6/19
JNT倍率は上がり続けており、4月7日にGPIFが国内株式での資産運用でインデックス運用にJPX日経インデックス400など3指数を追加したことで一気に9.1倍を突破し、5月23日には9.124倍にもなりました。TOPIXとの乖離が拡大しています。
したがって現状ではJPX日経インデックス400銘柄は買い時ではありません。
参考
2014年6月24日(ブルームバーグ)記事
「伊藤教授:GPIFは日本株の高値づかみ避けよ、国債売却直ちに」
参考
JPX日経400 の成績(対topix、対日経225)
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