2010年5月19日水曜日

FX投資はマクロの視点で

テレビニュースでは公認会計士がFX取引で30憶円損失とか出ていました。
「個人で行っていたFX取引で以前から損失があり、それを取り戻すためにやった」と供述しているとのこと。
たぶんレバレッジをかけすぎたのでしょう。(もしかして数百億円規模の取引?)

リーマンショック以来、為替は大きく変動していますから、その被害を受けたと言えるかも知れません。
と書きつつふと「本当だろうか?」と思ったので、チェックしてみました。

2008年9月から2010年5月まで(リーマンショック後)のデータ(週次)と2007年1月から2008年9月まで(リーマンショック前)のデータです。

リーマンショック前の米ドル/円は、
標準偏差 【6.1%】
最高値 123.86円
最安値 99.09円
振れ幅 24.77円

リーマンショック後の米ドル/円は、
標準偏差 【4.4%】
最高値 107.43円
最安値  86.41円
振れ幅  21.02円
リーマンショック前のユーロ/円は、
標準偏差 2.64%
最高根 169.46円
最安値 153.46円
振れ幅 16円

リーマンショック後のユーロ/円は、
標準偏差 5.92%
最高値 155.40円
最安値 112.2円(5月17日)
振れ幅  43.2円

米ドル/円は、リーマンショック前のほうがむしろリスク(標準偏差)が大きく、逆にリーマンショック後はリスクが下がっています。

日々のニースでは世界中の投資資金が右往左往していますが、ドルに関して、1年ぐらいの期間でとらえると、マクロ的な(日米の経済状況の)影響の方が大きいと考えられます。

ユーロ/円については、リーマンショック後のリスクが増大しており、第2の世界の基軸通貨と言われた「ユーロ神話」がはげ落ちた格好です。


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