2010年5月17日月曜日

日本経済の処方箋(補足)

真の資本主義とは、「競争」にありますが、競争において、リスクを取り、革新しつづけた者が生き残り、利潤が与えられます。

現状を振り返ると、利子・利潤が政府の力により押さえつけられています。
真の自由市場であるなら、利潤を求めリスクを恐れず、資本は国境を越え自由に移動しているはずです。

しかし、銀行はリスクを恐れ、政府指導に従い、唯々諾々として国債を購入しています。
役人や政府は、潤沢な資金供給と、低金利維持がこの国の経済発展のためだと信じているのでしょうが果たしてそうでしょうか。

私は、利潤こそが経済活力の源泉であると信じており、そのためには自由な市場経済に移行することが、日本の将来を明るくする方策だと思います。

イギリスのサッチャリズムによる規制緩和、オランダのベンチャー育成策、ニュージーランドの規制撤廃の例から明らかなように、国力発展の唯一の方策が自由(市場)経済なのです。

当然痛みはあります。その痛みを避け続けた結果が「失われた10年」なのではないでしょうか。
官も民も「保護」に甘え過ぎているのです。

この日本だけのモラトリアムが作られた結果、世界経済の発展から取り残され、またリスクの避難場所にされてしまっています。
そして、円高にまでなり、日本経済が立ち直るチャンスはどこにもなくなってしまいました。

政府も、役人もこの事実をしっかり見つめれば、もう甘えは許されないギリギリまで来ていることが分かるはずです。

もう知恵のない役人はいりません。
政府のやるべきことは、「民営化」「規制緩和」しかありません。


日本経済の処方箋(その2

日本経済の処方箋(その3