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この時期になると経済ニュースに機関投資家のポートフォリオの話題が多くなります。
機関投資家とは年金基金や保険会社などですが、運用資産額がいずれも10兆円から100兆円にもなるので、その一挙手一投足のマーケットインパクトには計り知れないものがあります。
賢い投資家としては、これらモンスターたちの動きや考え方そしてポートフォリオを知ることは大いに参考となるものと考えます。
ただし、始めに申し上げておきますが、プロ中のプロたちのやっていることを真似ても儲からないと思います。
なぜなら、彼らは「設けることが仕事」とは思っていない節があるからです。
現にGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の運用計画では運用の数値目標(利回り)を示していません。
どんな会社でも、今年の売り上げ(生産)目標があると思うのですが、GPIFではお金の運用を仕事としているにもかかわらず、どれぐらい増やすのかという計画がありません。
ということは「運を天に任せている」のだと私は確信しました。
20歳以上の全日本国民が積み立てた年金原資である120兆円もの巨額な資産を運用している国の機関がこのようなことで良いのでしょうか?
さて本題に戻ります。
○GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)
運用額 120兆円
ポートフォリオ
国内債券 67%
国内株式 11%
外国債券 8%
外国株式 9%
短期資産 5%
○明治安田生命
運用額 16兆円
ポートフォリオ
国内債券 68%
国内株式 19%
外国債券 11%
外国株式 2%
○企業年金連合
運用額 10兆円
ポートフォリオ
国内債券 37%
国内株式 17%
外国債券 20%
外国株式 25%
以上3機関について5年間のポートフォリオ及び利回りの推移を上図に示しています。
評価などについては、次回で・・・
続く
機関投資家のポートフォリオ(その2)
参考
国民年金、厚生年金の研究(その3)
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