2010年4月28日水曜日

投資信託の選び方

参考例として「ノムラ日本株戦略ファンド」と「野村-株式インデックス225」を取り上げます。

戦略ファンドの運用方針は「わが国の株式を実質的な主要投資対象とし、中長期的にわが国株式市場全体のパフォーマンスを上回る投資成果を目指して、積極的な運用を行うことを基本とします。」と書いてあります。

方や、インデックスファンドの運用方針は「日経平均株価(日経225)と連動する投資成果を目標として運用を行ないます。」と記述されています。

「ノムラ日本株戦略ファンド」は発売当初鳴り物入りで登場した、まさしくドリームチームによる投信の中の投信でした。
一時は運用資産が2兆円を越えたのではないでしょうか。

一方株式インデックス225については、運用能力がさほどいらない、まあ地味な投信です。

手数料等はつぎのとおりです。
戦略ファンド
買付手数料 (税込)額:3.15%(購入当初に取られます。)
信託報酬 (税込)/年1.995%(毎年資産額から取られます。)

インデックスファンド
買付手数料 (税込) インターネット0円(ノーロード、対面は2.1%)
信託報酬 (税込)/年 0.651%以内

インデックスファンドについては、毎年の信託報酬が戦略ファンドに比べて1/3以下ですし、手数料もただですからかなり割安だと思います。

さて、それぞれの運用成果はどうでしょうか。

2000年からのそれぞれの基準価額をもとに、3ヶ月毎に騰落率を比較してみました。

結果は「ノムラ日本株戦略ファンド」は「野村-株式インデックス225」に対して18勝22敗でした。最近の10期で見ても、運用報告書によると4勝6敗という成績です。

この事例から、インデックスファンドに勝ち続けることが極めて困難なことがよく分かります。 

ということで、この例だけで結論を出すのも気が引けますが、FPのアドバイスとしては、素人にも投資のプロの方にも手数料の安いインデックスファンドをお薦めします。

「プロが運用するから安心」は信用しない方がよさそうです。


参考
ETF(上場投資信託)の選び方

グラフで納得! 信託報酬 と 基準価額 と 分配金の関係

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