2010年4月25日日曜日

株価分析の方法

FXの参考書で取り上げている手法はテクニカル分析(チャート分析)が主流のようですが、投資の世界では長年2つの流派が覇権を争っています。

その流派とは、「テクニカル分析派」と「ファンダメンタルズ分析派」の2つです。

バートン・マルキールによるとテクニカル分析とは「砂上の楼閣理論に基づき的確な売り買いのタイミングを予想しようとする手法である。」と言っています。

(砂上の楼閣理論とは、ケインズの美人投票論から発展し、心理的要素を重視し、過去の株価チャートから未来を予測しようとするもので、いずれにしろ理論的裏付けのないやり方を用い、占い師や宗教家のやり方と同種。)

一方、ファンダメンタルズ分析とは、あらゆるデーターを集め分析するものの、努力の割には成果が得られない手法のことです。

投資のプロの世界ではファンダメンタルズ派が主流のようですが、占い師と間違われると困るので、一応マクロ経済を分析できるインテリと見られたいだけなのだと思います。

そんな彼らも、負けが続くとたぶん太陽の黒点のせいだとか、朝の占いが良くなかったとか考えているのかも知れません。

バートン・マルキールは自分のことをランダム・ウォーカーと呼んでいます。

ランダム・ウォークとは「物事の過去の動きからは、将来の動きや方向性を予測することは不可能である。」という意味です。

したがって、テクニカル分析だろうとファンダメンタルズ分析だろうと、猿が新聞の相場欄にダーツを投げて当たった所に投資した場合とプロが分析し選んだ投資先に投資しても差はないというのがランダム・ウォーカーの結論なのです。

もし株価がランダム・ウォークではなく「予測可能」なものなら、すべての投資家はその方法を採用していることでしょう。

しかし残念ながらその方法は見つかっていません。

ということで、投資の勉強をしている方には大変失礼なのですが、ペットの犬が新聞の投資欄の中から前足で示す所に一度投資されてみる事をお薦めします。

もしかしたらあなたよりも投資の才能があるかも知れませんよ。


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